食材の選び方〈みりん編〉

食材の選び方〈みりん編〉

みりんは甘いお酒です

蒸したもち米に米麹を混ぜ、焼酎を加えて60日間ほど熟成させ、搾ってろ過したものです。発酵ではなく糖化させて造るのが特徴ですね。

みりんの選び方をお伝えするときに、ややこしいのは、みりんに似た調味料が存在することです。

みりんに似た調味料

  • 発酵調味料(みりんタイプ調味料、醸造調味料、加塩みりん)

みりんと同様にアルコール分を含むけど、食塩を加えているため飲用と扱われず、酒税のかからないもの。アルコール分も塩分も含むのが発酵調味料です。料理のレシピで、みりんの代わりに発酵調味料を使うときは、どこかで塩分を調整しないといけません。

  • みりん風調味料

塩分をほとんど含まず、アルコール分も1%未満で、みりんの風味に似せてうま味調味料や水飴などの糖分を加えたものです。みりん風調味料は手軽ですが、できれば本みりんを使っていただきたいですね。

「みりんタイプ」と「みりん風」は真逆です

アルコールも食塩も含む「みりんタイプ」と、アルコールも食塩も含まない「みりん風」。

ややこしいです。

これらと区別するために、みりんは「本みりん」と呼ばれています。

本みりんにも2種類あって、標準的製法の本みりんと、伝統的製法の本みりんがあります

 

おすすめは伝統的製法の本みりんです

スーパーだと取り扱いがないかもしれませんが、デパ地下や高級スーパー、お酒の取り扱いのある自然食品店、通販なら買えます。

原材料に「もち米、米こうじ、本格焼酎」とだけ書いてあるものがおすすめで、これが伝統的製法の本みりんです。

一方、原材料に醸造アルコールや糖類を含む本みりんは標準的製法の本みりんです。

塩分を含む発酵調味料(みりんタイプ)は、おすすめできるものがないのかというと、そうではなくて、伝統的製法の本みりんに負けない、すばらしいものがあり、自然食品店で買うことができます。

原材料表示は「米、米こうじ、食塩」だけです

こちらもおすすめですが、塩加減に気を付けてお使いください

 

中戸川 貢(なかとがわみつぐ)
・一般社団法人ナチュラル&ミネラル食品アドバイザー協会 代表理事
・加工食品ジャーナリスト

食品機械メーカー、清酒メーカー、お餅メーカー、醤油メーカー勤務を経て、2009年よりNPO法人「食品と暮らしの安全基金」で、主に加工食品のミネラル成分や食品添加物「リン酸塩」を調査。2013年に独立後、食品企業の衛生指導・販売支援を行っている。また、「現代食のミネラル不足」、「食品添加物」、「調味料の選び方」について、全国各地で講演している。2021年より一般社団法人ナチュラル&ミネラル食品アドバイザー協会代表理事。

 

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