食材の選び方<豆腐編>

食材の選び方<豆腐編>

豆腐は大豆の栄養がとれる食品なので、どんな豆腐を選んでもいいとは思うのですが、ここでは私なりの選び方をお伝えしたいと思います。

 

選び方の基準

1.凝固剤の種類

まず、凝固剤の種類をチェックします。
とはいえ、凝固剤の詳細は表示義務がないので、メーカーによっては「凝固剤」としか書いてないこともあります。

おすすめは、粗製海水塩化マグネシウムか、塩化マグネシウム含有物で、いわゆる「海水にがり」と呼ばれる自然な凝固剤です。
硫酸カルシウムやグルコノラクトンと書かれた凝固剤よりおすすめです。
塩化マグネシウムも「にがり」ですが、海水にがりをおすすめします。

 

2.大豆の産地

大豆の産地に注目します。

国産大豆がおすすめ。輸入大豆でも、有機大豆ならおすすめです。

次に「濃い豆乳」と書かれたものがおすすめ。
「特濃」と書かれたものもあります。濃い豆乳は、栄養価が高いです。

次に「消泡剤無添加」と書かれたものがおすすめ。

原材料表示に「消泡剤」と書いてなければ消泡剤不使用なんでしょ?と思うかもしれませんが、豆腐の消泡剤は、原材料表示で表示義務がないんです。
ですから、パッケージを見て判断しなければなりません。

ただし、消泡剤の成分は、主に「おから」に移行していますので、豆腐選びにおいては、それほど重要ではありません。

 

粗製海水塩化マグネシウム、もしくは、塩化マグネシウム含有物と書かれた豆腐の中から、国産大豆のものを選べば十分です。 製造法の違いで、「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」「充填豆腐」といった種類がありますが、お好みでいいと思います。

 

中戸川 貢(なかとがわみつぐ)
・一般社団法人ナチュラル&ミネラル食品アドバイザー協会 代表理事
・加工食品ジャーナリスト

食品機械メーカー、清酒メーカー、お餅メーカー、醤油メーカー勤務を経て、2009年よりNPO法人「食品と暮らしの安全基金」で、主に加工食品のミネラル成分や食品添加物「リン酸塩」を調査。2013年に独立後、食品企業の衛生指導・販売支援を行っている。また、「現代食のミネラル不足」、「食品添加物」、「調味料の選び方」について、全国各地で講演している。2021年より一般社団法人ナチュラル&ミネラル食品アドバイザー協会代表理事。

 

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